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レビューのガイドラインは全てに重要な内容が書かれている。
したがって全てを読んでおくことがもっとも効率的だろう
このメモは筆者の以下の観点でピックアップしたものとなる。
常に子供の安全に配慮する
Appleでは常に子どもの安全にも配慮している点にご留意ください。
却下されるアプリは「見ればわかる」
Appleでは、そのコンテンツや挙動が許される限度を超えていると考えられるアプリを却下します。では、その限度とは何でしょうか。それを説明するには、最高裁判所の判事がかつて述べた、「見ればわかる」という言葉がヒントになります。もしその限度を超えたときは、本人がそのことを一番知っているはずです。
サードパーティ含めて準拠することがデベロッパの責任である
デベロッパは、アプリがすべての点において本ガイドラインに準拠していることを確認する責任があります。広告ネットワーク、分析サービス、サードパーティ製のSDKも含め、注意深く検証して選択するようにしてください。
App Reviewの「メモ」欄を活用する
App Reviewの「メモ」欄に、わかりにくい機能やアプリ内課金の詳細な説明を明記する(該当する場合はサポート文書なども含む)
完全なデモアカウントを用意する
App Reviewがアプリにフルアクセスできるようにする:アプリがアカウント情報をベースにした機能を含む場合は、有効なデモアカウントまたは全機能を使用できるデモモードを用意します。アプリの審査に必要となる可能性があるその他のハードウェアやリソース(ログイン情報やサンプルQRコードなど)についても用意してください。
ユーザー生成コンテンツは、そこで発生する問題を防ぐ機能の実装が必須
不適切な内容がアプリに投稿されることを防ぐ手段
ユーザーが不適切なコンテンツを報告し、それに対して迅速に対応することができる仕組み
不適切な言動を行うユーザーをブロックする機能
ユーザーがすみやかに連絡できる、デベロッパの連絡先情報
わいせつなコンテンツ、チャットルーレットスタイルのサービス、実在する人物を対象にしたもの(「美しいかそうでないか」の投票など)、身体的な脅威、嫌がらせなどが主な目的として使用されるようなユーザー生成コンテンツまたはサービスを用いるアプリは、App Storeでは許可されず、事前の予告なく削除される場合があります。
デベロッパへ簡単に連絡ができるようにする
アプリの中で、またサポートURLによって、デベロッパに簡単に連絡できるようにしておく必要があります
正確かつ適切な最新の情報を提示して、Appleおよびユーザーがデベロッパについて理解し、問題が発生した際に問い合わせることができるようにしてください。
レビューに提出するバージョンは最終バージョンで完全である必要がある
App Reviewに提出するアプリ(予約注文に対応するアプリも含む)は、必要となるあらゆるメタデータや有効なURLを含む最終バージョンである必要があります。プレースホルダテキスト、コンテンツのないWebサイト、その他の一時的なコンテンツは、すべて提出前に取り除く必要があります
アプリ内課金を含む場合は、その機能が完全かつ最新で、審査側に明示されており、正しく機能していることを確認してください。構成済みのアプリ内課金アイテムがアプリ内で見つからない場合や審査できない場合は、審査メモでその理由を説明してください。
隠し機能は不可
アプリに隠れた機能、非アクティブな機能、明文化していない機能を含めないでください。
適切なアプリ内課金のプロモーション
App Storeでアプリ内課金をプロモーションする場合は、アプリ内課金の表示名、スクリーンショット、説明の内容を一般ユーザー向けに適したものにし、「アプリ内課金のプロモーション」の指定に従ってください。
適切なスクリーンショット
スクリーンショットは、単なるタイトル画面、ログインページ、スプラッシュ画面ではなく、利用中のアプリの画面を写したものである必要があります。
適切なプレビュー
アプリでどのようなことができるかユーザーが確実に理解できるように、プレビューにはアプリで実際に用いられる画像以外は使用しないでください。
適切なアプリ名
独自性のあるアプリ名を選び、アプリを正確に説明するキーワードを選んでください。App Storeのシステムを操作する目的で、メタデータに商標登録用語、人気のアプリ名、価格情報、その他無関係のフレーズを盛り込むことは認められません。
「新機能」「説明」欄に適切に書く
アプリの「新機能」のテキストとして、新しい機能や製品の変更について明確に記述する必要があります。簡単なバグ修正、セキュリティアップデート、性能改善については汎用的な「説明」欄を使用できますが、より重要な変更事項は「新機能」欄に記載する必要があります。
可能な限りiPadにも対応させる
ユーザーがアプリを最大限に活用できるように、iPhone向けのアプリは可能な限りiPadでも実行できるようにしてください。
広告は適切なUI、UXである必要がある
また、広告をタップするようユーザーの行動を操ったり、だましたりすることはできません。
インタースティシャル広告や、ユーザーエクスペリエンスを中断させたり妨害したりする広告では、広告であることをはっきり明示する必要があります。
ユーザーが広告を簡単に閉じられるよう、操作しやすく見やすい、十分な大きさの「閉じる」ボタンや「スキップ」ボタンを用意する必要があります。
広告を含むアプリでは、不適切または特定の年齢に対して不適切な広告をユーザーが報告できる機能を実装する必要があります。
明白ではないビジネスモデルは「メモ」欄へ
ご自身のビジネスモデルが明白でない場合は、メタデータとApp Reviewの「メモ」欄で説明するようにしてください。
ユーザーに不当に高い金額を請求するアプリは却下されます。
アプリ内課金以外の独自課金方法は不可
アプリ内の機能(例:サブスクリプション、ゲーム内通貨、ゲームレベル、プレミアムコンテンツへのアクセス、フルバージョンの利用)は、アプリ内課金を使用してアンロックする必要があります。コンテンツや機能をアンロックするため、ライセンスキー、拡張現実マーカー、QRコード、暗号通貨、暗号通貨ウォレットなど、アプリ独自の方法を用いることはできません。
ゲーム内通貨は可能
ただし、ユーザーがアプリ内課金で購入した通貨で、デベロッパまたはデジタルコンテンツプロバイダにアプリ内で「チップ」を払うようにすることはできます。
アプリ内課金で購入されたクレジットやゲーム内通貨に有効期限を設定することはできません。
アプリ内課金のアイテムを他のユーザーに贈与できるようにすることは可能
入手確率の明記
「ルートボックス」などの方法でバーチャルアイテムをランダムに購入できるアプリでは、各種アイテムの入手確率を明記して、ユーザーが購入前に確認できるようにしてください。
既に対価を払った機能を取り除くことは不可
すでに登録しているアプリをサブスクリプションベースのビジネスモデルに変更する場合、既存のユーザーがすでに対価を支払っている基本的な機能を取り除くことはできません。
サブスクリプションのアップグレード・ダウングレードはベストプラクティスに従う
サブスクリプションのアップグレードとダウングレードのオプションを管理する方法については、ベストプラクティスを確認してください。
サブスクリプションの内容を明確に提示する
ユーザーにサブスクリプションを促す際は、その価格でユーザーが何を入手できるかを事前に明確に説明する必要があります。1か月当たりの発行回数は何回か、クラウドストレージの容量はどれくらいか、サービスにアクセスする方法にはどのようなものがあるか、など。Apple Developer Program使用許諾契約の別紙2で説明されている要件も必ず明示する必要があります。
アプリ独自の価値を提供しなければならない
アプリを作成する際は、Webサイトを単に再パッケージしたようなものではなく、優れた機能、コンテンツ、UIを作成するようにしてください。
機能、品質を維持すること
機能しなくなったり、サービスの品質が低下したりしたアプリは、随時App Storeから削除される可能性があります。
独自のアイディアであること
独自のアイデアを生み出してください。自分だけのアイデアがあるはずです。それを形にしましょう。
有料のテンプレートやアプリ作成サービスを使用して制作されたアプリは、コンテンツのプロバイダから直接提出されたものでない限り却下されます。こうしたサービスのプロバイダは、顧客の代わりにアプリを提出するのではなく、独自のユーザーエクスペリエンスを提供する革新的なアプリを、顧客が自身で作成することができるようなツールを提供する必要があります。
また、すでに飽和状態のカテゴリにアプリを追加することは避けてください。App Storeには、おなら、げっぷ、懐中電灯、占い、デート、宴会用ゲーム、カーマ・スートラといったアプリがすでに多数存在します。
バンドルIDは一対一
同一のアプリに対して複数のバンドルIDを作成しないでください。
Appleの絵文字が利用可能
アプリやそのメタデータでは、Appleの絵文字として表示されるUnicode文字を使用することができます。
バイナリ外でHTML5のソフトウェアの提供が可能。エミュレータアプリはダウンロードの提供が可能
アプリでは、HTML5のミニアプリ、ミニゲーム、ストリーミングゲーム、チャットボット、プラグインなど、バイナリに埋め込まれていない特定のソフトウェアを提供することができます。
また、レトロゲームのコンソールエミュレータアプリは、ゲームのダウンロードを提供できます。
サードパーティのログインサービス以外に、メールアドレスによるログイン機能が必要
ユーザーのプライマリアカウントをアプリで設定、または認証する際に、サードパーティのログインサービスやソーシャルログインサービス(Facebookでサインイン、Googleでサインイン、Xでサインイン、LinkedInでサインイン、Amazonでログイン、WeChatでログインなど)を使用するアプリでは、同等の代替オプションとして、以下の特徴を備えた別のログインサービスも組み込む必要があります。
- データ収集をユーザーの名前とメールアドレスに限定したログインサービス
- アカウント設定の一環として、ユーザーが自分のメールアドレスを非公開にできるログインサービス
- ユーザーの同意なく広告目的でアプリとのインタラクションに関わるデータを収集することのないログインサービス
提供される地域の法的要件を満たす必要がある
アプリは提供されるすべての地域におけるあらゆる法的要件に準拠している必要があります(明確でない場合は法律家に相談してください)
プライバシー保護は最優先
Appleのエコシステムにおいて、ユーザーのプライバシー保護は最優先事項です。個人のデータは慎重に扱い、ユーザーの期待に応えることはもちろん、プライバシーのベストプラクティス、すべての適用法および「Apple Developer Program使用許諾契約」の規約に準拠することが求められます。
プライバシーポリシーを用意する
すべてのアプリには、App Store Connectのメタデータフィールドのプライバシーポリシーへのリンクを必ず含め、これをアプリ内でアクセスしやすい形で提示する必要があります。プライバシーポリシーはわかりやすく明確なものである必要があります。
データ保存/削除のポリシーと、ユーザーが同意を無効にする方法やユーザーデータの削除をリクエストする方法を記載する必要があります。
匿名であってもデータ収集はユーザーの同意を得る必要がある
許可:ユーザーデータや使用状況に関するデータを収集するアプリでは、収集するデータが収集の時点またはその直後の時点で匿名であると考えられる場合でも、そのデータ収集に関してユーザーから同意を得る必要があります
データ収集は最低限とする
必要最低限のデータ:アプリは、中心的な機能に関連するデータへのアクセスのみがリクエストされ、関連するタスクの実行に必要なデータのみが収集および使用されるものである必要があります。
不要なログインをさせない
アカウント情報をベースにした重要な機能を実装しているものでない限り、アプリにログインせずに使用できるようにしてください。
アカウント削除機能は必須
アカウントの作成に対応したアプリの場合は、アプリ内でアカウントの削除もできるようにする必要があります。
連絡先の共有は、任意の選択にしなければならない
アプリは、ユーザーの基本的な連絡先情報(たとえば名前やメールアドレスなど)の共有がユーザーの任意の選択であり、いかなる機能やサービスの提供もこれらの情報の共有を条件にしておらず、本ガイドラインのその他の規定(子どもからの情報収集に関する制限を含む)にすべて遵守するものである限り、これらの情報をユーザーにリクエストすることができます。
ユーザーの個人データはユーザーの許可が必要
法律で許可されているものでない限り、事前にユーザーの許可を取らずに、ユーザーの個人データを使用、送信、共有することはできません。
収集したデータは改善・広告以外の目的で外部と共有できない
アプリで収集したデータは、アプリの改善や、(「Apple Developer Program使用許諾契約」に準拠した)広告の提示といった目的でのみサードパーティと共有することができます。
ユーザーアクティビティのトラッキングはATT(App Tracking Transparency)の許可が必要
ユーザーアクティビティをトラッキングするには、App Tracking Transparency APIを介して、ユーザーの明示的な許可を得る必要があります。
https://developer.apple.com/jp/app-store/user-privacy-and-data-use/
トラッキングとは、自分のアプリで収集したユーザーやデバイスに関するデータを、ターゲット広告や広告効果測定を目的として、他社のアプリやWebサイト、またはオフラインのプロパティから収集されたユーザーやデバイスに関するデータに紐付ける行為を指します。
目的外のデータ利用は、同意なしではできない
法律で明示的に許可されている場合を除き、特定の目的のために収集されたデータを、ユーザーの同意をあらためて取ることなく、別の目的に使用することはできません。
収集データからユーザープロファイルを構築してはいけない
アプリで収集したデータに基づき、密かにユーザープロファイルを構築することは許可されません。
連絡先データベースを構築することは許可されません
「連絡先」や「写真」を利用して第三者へ連絡するにはユーザーの許可が必要
ユーザーの「連絡先」や「写真」で収集した情報を使用して、第三者に連絡を取ることは許可されません。ただし、ユーザー本人が明示的かつ個別にリクエストする場合はこの限りではありません。
知的財産を侵害してはいけない
アプリにはご自身が作成したコンテンツ、または使用許可を取得したコンテンツのみを使用してください。許可なくコンテンツを使用した場合はアプリを削除します。
あらゆるコミュニケショーションで敬意を払う
デベロッパは、App Storeのカスタマーレビュー、カスタマーサポートのリクエストへの対応、App Store Connectとのやり取りを含むAppleとのコミュニケーションなど、あらゆる場面で誰に対しても敬意を持って対応することが求められます。
App Storeのカスタマーレビューは、アプリの体験を構成する中でも1つの重要な要素となっています。そのため、ユーザーのコメントに返答する際は敬意を持って対応することが重要です。
レビューを促すAPIを利用可能
アプリのレビューをユーザーに促すには、提供されているAPIを使用してください。
ユーザーの期待に応える
ネガティブなユーザーレビュー、多数の返金リクエストなど、アプリに関する懸念を伝える報告がユーザーから大量に届く場合は、ユーザーの期待に応えられていないことを示しています。
App Review提出後
同じガイドラインへの違反により何度も却下されていたり、審査プロセスを不正に操作しようとしたりした経緯がある場合は、アプリの審査完了までより長い時間がかかります。
App Store Connectにはアプリの現時点のステータスが反映されるため、アプリの最新状況を確認できます。
時間に関して重大な懸念がある場合は、優先審査をリクエストできます。
審査結果に同意できない場合は、異議の申し立てを申請してください。
アプリが却下されたものの、このプロセスの対象に該当する場合は、App Store Connect経由でApp Reviewチームに直接連絡を取り、このプロセスの利用を希望する旨、および次回の提出時にその問題に対処する予定である旨を知らせてください。
iOS 14.5、iPadOS 14.5、tvOS 14.5以降では、ユーザーをトラッキングしたり、ユーザーのデバイスの広告識別子にアクセスしたりする際には、AppTrackingTransparency(ATT)のフレームワークを通じてユーザーの許可を得る必要があります。