ディストリビューション - Linux
最終更新日: 2026-08-29
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系統
主要なディストリビューションは、大きくRed Hat系とDebian系に分けられる。パッケージマネージャが異なるため、まずどちらの系統かを把握するのが実務上は重要になる。
Red Hat系(パッケージマネージャは yum / dnf)
- Red Hat Enterprise Linux(RHEL、有償)
- Red Hat社が開発した商用向けディストリビューション。サポート提供のため有償となる。
- CentOS Linux(無償)
- かつてはRHELのソースをもとにした無償の互換ディストリビューションとして提供されていた。RHELとほぼ同じでありながら無償で利用でき、セキュリティアップデートも安定して提供されるという理由で広く使われていた。
- CentOS Linuxは現在すべてのバージョンがEOLを迎えている(CentOS Linux 8は2021年12月、CentOS Linux 7は2024年6月30日にサポート終了)。新規に採用する対象ではない。
- 後継として、RHELの上流にあたるローリングリリース版の「CentOS Stream」が提供されている。ただし性格が異なり、従来のCentOS Linuxのように「RHELの安定した無償版」を求める用途には、AlmaLinuxやRocky Linuxといった互換ディストリビューションが使われることが多い。
- Amazon Linux
- AWSが提供するディストリビューション。Red Hat系をベースとしており、RHELやCentOSとほぼ同じように使用できる。
- Amazon Linux 2 → Amazon Linux 2023 への移行が進んでいる(後述)。
Debian系(パッケージマネージャは APT系コマンド)
- Ubuntu(無償)
- デスクトップ用途・サーバー用途ともに利用者が多く、シェアが非常に高い。
- LTS(Long Term Support)版は標準で5年間のサポートが提供される。加えてUbuntu Proに含まれるESM(Expanded Security Maintenance)とLegacyアドオンにより、最長で15年間のセキュリティメンテナンス期間が用意されている(執筆時点の情報)。
- (?) かつては「CentOSに比べてサポート期間が短い」と言われることがあったが、CentOS LinuxのEOLとUbuntuのサポート期間延長により、現在この比較はあてはまらない。
- Debian(無償)
- Ubuntuのベースになったディストリビューション。完全に有志コミュニティによって開発されている。
Amazon Linux 2 と Amazon Linux の違い
- (参考) https://qiita.com/manabusakai/items/0ba9504136383f06ddd7
- CentOSと似た構成のため、Amazon Linux(初代)からAmazon Linux 2への変更点は、概ねCentOS 6から7への変更点と同じ。
- ファイルシステムが ext4 から xfs に変更。
- initデーモンが Upstart から systemd に変更。
pstree コマンドで見ると、PID 1のデーモンが init から systemd に変わっていることが分かる。
ec2-user の uid と gid が 500 から 1000 に変更。
- Yumリポジトリがひとつに集約された。
ls -l /etc/yum.repos.d/ を見ると、epelリポジトリが削除されたことが分かる。
- MTA が Sendmail から Postfix に変更。
Amazon Linux 2 と Amazon Linux 2023 の違い
- Amazon Linux 2 のサポートは2026年6月30日で終了する予定となっており、Amazon Linux 2023 への移行が推奨されている(執筆時点の情報。最新のサポート期限はAWSの公式ドキュメントで確認すること)。
- 主な変更点
- パッケージマネージャが
yum から dnf に変更(yum はdnfへのエイリアスとして残っている)。
amazon-linux-extras が廃止された。
- 時刻同期が
ntpd から chronyd に変更。
- ファイアウォールが
iptables-services から nftables に変更。
- デフォルトではSSHのパスワード認証が無効。